2011年12月18日日曜日

後日談

さて、こういう訳で、奮発してBlueのBaby Bottleを買いました。

それで、わくわくしながら、いざ自宅で機材につなぎ、ギターの音を拾ってみたのですが・・・
全然良い音に聴こえない・・・
これは、かなりショックを受けました・・・
もちろん高域が硬い感じはないのですが、どんより暗くて、抜けが悪い・・・
MXL 990と比べても、値段の差だけ決定的な音質の違いがあるかと言うと・・・
ない・・・
一番心配していたことが起こりました。
つまり、自分の宅録環境が悪くて、このマイクの良さを引き出せないんです。
そこで思い返してみると、テストをした楽器店では、両方とも防音室でテストをしました。
池部さんではそこまで高そうでないミキサーに通してましたが、Power Recに至ってはかなり高級なプリアンプに通していました。
だから、その環境と同じ音が出せるわけがなかったんです・・・
冷静になれば当たり前なんでしょうけど、大きい買い物をする勢いに乗っていましたので・・・
一瞬楽器店を恨みました。
こうやって高いものを買わせるんだな、と。

しかしせっかく高いものを買ったわけなんで、諦めるわけにもいかず、いざ宅録環境の改善に動き始めました。
まず、凹凸が付いたスポンジのマットを買って来ました。
最近良く見るリフレクションフィルターというのをDIYで作ってしまおうというわけです。
さすがに2万とか3万円を出す気にはなれませんでした。
更に、録音をするときに背後にある木製の引き戸二枚を毛布で覆うことにしました。
更に、ラグを弾いているリビングの方が何故か普段からギターの音が良く聴こえる気がしていたので、足元にもカーペットを敷きました。
全部で3000円くらいでしょうかね。
それで、今日いざテストをしてみたわけですが・・・
これが違うんです。
明らかに音が変わります。
更に色々とマイクの位置や、ギターを向ける方向等を調整していったら、かなり可能性を見出せました。
最適な設定を見つければ、楽器店の防音室ほどとまでは言えませんが、それに近い音で録音ができそうです。
かつ、期待していなかったのですが、今までかなり気になっていた、家のすぐ前を通る電車の音も、気が付けば、大幅に軽減されていました。
めでたし、めでたし。
と言いたいところですが、まだ試行錯誤は続くでしょう。

ついでに最後に一言書いておくと・・・
こういう問題があるからこそ、RodeのNT2やBlueのBluebird、あるいはその他の入門クラスのマイクがあるんだと思いました。
ハイ上りなキャラも然りです。
平均的な宅録環境を考えると、ああいう風に高域を持ち上げて、低域を削るのは合点がいきました。
やはり普通の住宅環境だと、音が反射してしまって、不要な低域が混ざってしまい、高域も抜けが悪くなるんでしょう。
この点を加味すると、手軽にコンデンサーマイクの醍醐味を味わうという意味では、僕が批判してきたマイクも決して悪いものではないと思います。
面倒くさいことをしたくない人にはむしろ勧めます。
面倒くさいことをたくさんしないと、僕が勧めるマイクは全然良さを発揮できません。
むしろ高いお金を出してもがっかりするだけだと思います。

ではでは、マイクを求める旅のシリーズを読んでくれた皆さんも良いマイクが見つかることを願います。
来年半ばには新しいマイクで録音した作品を出す予定なので、それを聴いてみてくださいな。

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