2011年12月13日火曜日

Audio-Technica AT4040

最初にレビューするのはAudio-TechnicaのAT4040です。
多くの方が、最初の一本として薦めるのが分かる気がします。
全帯域に渡りバランスがよく、癖がなく、良い意味で中庸なマイクです。
他のマイクのレビューでも書きますが、高域が不自然にブーストされてヒリヒリする感じはまったくありません。
低域から中域も十分で、音はなかなか太いと思います。
音質もなかなか自然で、変な色づけがなく、鳴っている原音にかなり近いと思います。
しかし、原音の質が悪いと、録音の質も当然悪くなりそうです。
例えば、僕のマーチンのアコギは、まだ新しくて乾いてなく、低域の締りが悪いです。
低音を弾くと、ばい~ん、ぼい~んと暴れて、締りの良いエッジ感が出ません。
その感じがもろに出ます。
かつ、音に色気がありません。
エレキギターを弾いている人に分かりやすい書き方をすると、ジャズコみたいな音です。
素直(過ぎ)で、エフェクターで色々加工できますが、そのままでは、80年代のコーラスをかけたクリーントーンや、パキパキのカッティング等を目指していない限り、良い音とはあまり言えないと思います。
チューブアンプのコンプレションと歪がかかった音の丸み、滑らかさはないですよね。
やはり、ブルージーな音や、心地よいクランチサウンドを出したいときは、どうしてもチューブアンプになります。
それに似てます。
原音が良ければいいのかもしれませんが、最低限のキャラクターや色づけが欲しい人にはちょっと物足りないと思います。
ですが、後から積極的にイコライザーやエフェクターで音を加工する人には、どうにでも加工できる原音に近い音を録音できるという意味で悪くないと思います。
それと、僕のなかの激安マイク代表MXL 990と比べると、比べ物にならないくらいレンジが広く、とにかく太くてふくよかな音がします。

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