2011年12月14日水曜日

AKG C-214

さて、次はAKG C-214です。
このマイクは、候補の中で一番高いマイクでした。
しかし、高いだけあって、他の候補にはない魅力がありました。
それは音の滑らかさです。
圧倒的に滑らかで、柔らかく、薄いベールがかかったような音です。
自分の声と周りの空気に境界がなく、滑らかに連続してる感じです。
かと言って抜けが悪いわけでもなく、低音がとりわけ弱いわけでもなく、高音も極めて滑らかで自然です。
しかし、逆に滑らか過ぎて、僕みたいな、芯ないし輪郭がない、もわっとした声は、アタックがなさ過ぎて困ります。
多分オケに埋もれてしまって、存在感がなくなってしまうでしょう。
敢えて空気みたいにオケに馴染む、透き通る感じをだしたいならいいのですが。
要は歌が上手くないと駄目なんだと思います。
かつ、僕のマーチンとも相性が悪く、音がシャミシャミし過ぎます。
アタック感、エッジ感もかなり出ません。
80年代のオベーションのエレアコみたいな音になります。
それが好きな人もいると思いますが、それは明らかに僕のギターの音ではありませんでした。
総じて、かなり色付けの強いマイクだと思います。
しかし、仕上がりは相当自然で、美しい音です。
酔えます。
でも原音には忠実ではありません。
これがAKGのキャラなのでしょうかねえ。
マーチンのギターはそもそもガッツがあるギブソンとかに比べてシャミシャミしてると思うので、それが下手に強調されすぎちゃいます。
これなら、多少音質がつまらなくても、多少固さがあるというか角が立つAT4040の方がまだ僕には向いてると思いました。

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