2010年8月28日土曜日

ストリングラフィ

今日、職場の元同僚のライブに行ってきました。
代田橋のスタジオEVEという、聞いたこともかすったこともない場所でした。
その元同僚は、NY出身、身長190cm、現役モデル、キアヌ・リーブス似のイケメン・アメリケンで、ポップなソウル系の音楽をやってるんですが、今日はストリングラフィという楽器(楽器の名前なんです)とのコラボレーションという企画でした。
あまり説明を聞かずに行ってみたんですが・・・
そのライブ会場自体が、おそらくその楽器を演奏する方の持ち家?持ちスタジオでした。
それで、その楽器を見て納得しました。
要は、原理的に巨大な糸電話でした。
30畳以上はあるであろう部屋に、対角線いっぱいくらいに絹糸がたくさん張り巡らされていて、その糸に紙コップが取り付けてあるんですが、その位置によって、糸を擦ると音程が違うという仕掛けです。
それを3、4人それぞれが、15本(15音)くらいを担当して演奏するわけです。
擦ったり、弾いたりすることで色々な音色が出るわけです。
キャリアも長く、海外遠征もするとのことで、演奏の質はかなりのものでした。
ジャンル的にも、コンテンポラリーな感じのオリジナル曲と、民謡、ポップ、YMO等のカバーと、まずまずのメニューでした。
珍しいもの好きにはお勧めです。
肝心な元同僚とのコラボもとても良かったです。
彼の繊細でソウルフルな歌声と、ストリングラフィの多彩で重層的なアレンジがなかなかいい具合に合っていました。
自分がやってるライブとは、会場の雰囲気も、お客さんも雰囲気も、何もかも別世界で、新鮮な感覚でした。
なんだか、ゆったり優しい、落ち着いた感じでした。
ぱっと思いつく言葉があるとすれば、寛容、ですかね。
なんにせよ、慣れない赤ワインをちびちび飲みつつ、楽しい時間を過ごさせてもらいました。

ストリングラフィに興味が湧いた方はこちらからどうぞ
NY出身、慎重190cm、現役モデル、キアヌ・リーブス似のイケメン・ソウルポップ・シンガーJABに興味が湧いた方はこちらからどうぞ。

2010年8月22日日曜日

のれんにうでおし

先日久しぶりのソロライブでしたが、やれやれな結末でした。今の自分が持ってるありったけの引き出しを使いましたが、いやぁ、何をひっぱりだしてもダメでした。終わった後に気づくのが、上手に歌おうとしちゃったなあ、と。初歩的なことですが、気がゆるむとこうなります。

悔しいのでまたやることにしました。

夏男

では全然なく、断然草食系な僕ですが、夏祭りは大好きです。
お寺の境内でやっているお祭りに憧れます。
浴衣の女の子は素敵です。

今日、以前から噂を聞いていた麻布十番納涼祭りに行ってきました。
規模が大きいとは聞いていたんですが、まさかこれまでとは思いませんでした。
3日間開催でウン十万人は大げさではなく、都内の花火大会並みの人ごみでした。
客観的に見ると、あっついし、人は多いし、好んで行くのもおかしいと思うのですが、やっぱりいいものです。
色々な美味いものの臭い、焦げた醤油やソースの臭いが鼻を刺激します。
普段お酒を飲まない僕でも今日はビールが美味そうに見えました。
人がごったがえしている、出店が並ぶ商店街から一足外れた裏通りに、大勢の人が非難して、道端に座り込んで一休みしたり、飲み食いしている光景は新鮮でした。
アジアの市場的な感じでした。
そういうのも含め夏祭りが好きです。

ところで、帰宅中、家の前の道端で、猫にしてはやけに足が短く、胴体が細長く、低姿勢な影が僕の前を横切りました。
よく目を凝らして見てみると、どうやらイタチでした。
イタチがいるほど田舎ではないので、脱走したのか、どこかの山から出てきてしまったのか分かりませんが、案外僕を警戒するわけでもなく、しばらくうろちょろした後、建物の避難階段を上がって姿を消しました。

そんな一日でした。

2010年8月21日土曜日

ばち

昨日どっかの楽器屋で、青と黒のプラスチックのドラムスティックを買う夢を見ました。
それも、商品が並んでる棚の下、足元のアウトレット品ごっちゃコーナーに乱雑に埋ってました。

2010年8月12日木曜日

最近重大なことを切々と思うようになってきました。

僕はよく、
「千勝さんって自分の世界がある感じがするよね~」
的なことをよく言われてきたわけですが・・・
そして、確かに自分の小さな不変の世界を維持しようとしてきたわけですが・・・
そういう、自分の世界とか、アイデンティティとか、個性とかって、結局自己完結なんですよね。
いつも自分が自分をどう見てるか。
そればっかりです。
それで陶酔してみたり、へこんでみたり、一人芝居。
世の中で、フツウに働き、例えば家庭を持ち、フツウに生活を送る人は、思うに、大概、自分で自分をどう見るかではなく、他人からどう見られるか、どう評価されるか、で自分を認識しているんではないでしょうか。
というよりも、むしろ、そうであるべきなのではないでしょうか。
自己規定には一体何の意味があるのでしょうか。
他人による評価、それを理解すること、それが自分を理解することなのではないでしょうか。
そういうことを避けてきた僕は世の中で居場所がない気がします。
これから居場所を作っていかなければならないと思う次第です。
いまさらながら、そんな転換期にさしかかっているのだと思います。
決して暗い話ではなくて、前向きになろうとしている話です。
そこんとこ、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。

2010年8月7日土曜日

奇遇なことに

けいすけです。

私も夏は大の苦手なので、これでyour last chicken三人そろって夏はムリっということで、それではまた秋に会いましょう・・・。なんて言ってられませんね、はい。

夏というのは四季のうち、イヤらしいくらい、もっとも主張の強いやつだと思います。奥ゆかしさに欠けるというか。。。おいらは夏だ、夏っぽくしろ、おうおう。やれ海行け山行け、かき氷とソーメン食え、と。

太陽と北風というイソップ話がありますが、たしかその話では北風が悪役で太陽がいい人役、っぽかったですが、いまいちこんな私には納得が行きません。ギンギン照らして蒸し地獄を作って上着を脱がせる、なんて想像しただけでゾッとします。僕だったら、北風さんに一票です。

2010年8月4日水曜日

2010年8月3日火曜日

フジロック日記

初めてフジロックに3日間通しで参戦して参りました。
てなわけで、個人的な記録も兼ねて感想を書こうと思います。

そもそもあまりプロのライブには足を運ばない方ですが、やっぱりたまには見ておくべきですね。
これ、痛感しました。
フジロックに出てるアーティストのほとんどは、僕のようなアマチュアミュージシャンからしてみれば、いわば天上人なわけですが、それでも自分の立位置を確認することは重要に思えます。
一応彼らも同じ人間なので。

最近の傾向なのかは分かりませんが、今の最前線のバンドは技術が素晴らしく高いです。
グランジの台頭以降はしばし技術を軽視というか、むしろ蔑視する傾向があったと思いますし、いわゆる「ローファイ」の名の下で「ヘタウマ」が相当まかり通ったと思います。
逆に、80年代は、内容を軽視して、上っ面と技術をひけらかすことが顕著だったと思います。
今年のフジでは、こういうトレンドを経た今のバンドは、メッセージ性、メロディ、高い技術をバランス良く備えている印象を得ました。

特に印象に残ったのが、アメリカのMute Mathというバンドです。
以前からライブが上手いバンドという評判だったみたいですが、あまり個性のない売れ線バンドという勝手な印象であまり気にしていませんでした。
初めてライブを見て、演奏の素晴らしさに圧倒されました。
曲は確かに普通にキャッチーでポップなんですが、曲の節々で見せるセッション風の盛り上がりは、随一の技術と、もの凄いボルテージを兼ね合わせたものでした。
特にボーカルのパフォーマンス(歌は上手いわ、鍵盤も上手いわ、多分パーカッションもやってたわ)とドラムの超絶プレイは際立ってました。
それをポップな曲と、ほんとにシームレスにつないでくるんです。
モダンロック(パンク等、既存のトラッドなロックではないロック)バンドとしてやれそうなことはすべて、最高水準で網羅してる恐ろしいバンドです。

他に印象的だったのは、期待以上の演奏を見せてくれたDirty Projectorsと、ここでも以前紹介したYeasayerの2バンドでした。
このバンドは、ボーカルのハーモニーが素晴らしかったです。
これもひとつのトレンドだと思いました。
皆何かしら楽器を演奏するし、歌もがっつり歌う。
こういうことは、トレンドであるかもしれませんが、技術と一緒で、できた方がいいに決まってます。
Dirty Projectorsは、マニアックな演奏と美しいハーモニーを上手くまとめてました。
Yeasayerは、レゲーを基調にしているのか思っていたら、多種多様な民族音楽の要素を取り入れながら、やや演歌調の美しいメロディとキャッチーなフレーズの繰り返しをバランスよく散りばめてました。

Vampire Weekendは極上のポップでした。
音源を聴いている限りでは、一番でっかいステージでは力不足ではないかと心配していましたが、ギター、ベース、シンセ、ドラムのコンパクトな編成、それも繊細で丁寧な音でも十分な迫力がありました。
これも上手さなんでしょうね。
しかし、アフロポップ(?)という馴染みのないスタイルを基調に、そこまで良質のポップを量産できるのは脱帽です。
曲の良さという意味では一番良かったかもしれません。

MGMTは、最新作があまり好きになれなかったんですが、ライブを見て、まず高い演奏力に感心し、じわじわと馴染んできた超個性的な世界観に意外と好感を抱きました。
とにかくストイックなバンドです。
新しい曲のウケが悪いであろうことは本人らも自覚してる気がするんですが、まったく物怖じせず、どっしりと腰を据えて黙々と演奏してくれました。
とにかく個性的です。
でもキャッチーでもあります。
今後も期待できる良いバンドです。

他にも書きたいことは腐るほどあるんですが、今回はこれくらいにしておきます。
海外のバンドは、演奏が半端なく上手いうえで、客の心を掴むツボを知ってる気がします。
凝るところは凝る、シンプルにまとめるところはシンプルにまとめる。
このメリハリが日本のバンドにはないと思います。

最後にですが、MetrogeekのドラマーT氏にばったり遭遇してびっくりしました。
嬉しかったです。